女「性」天皇と
女「系」天皇は、異なるものです。
「父親が天皇」であれば、当人が男性であれ女性であれ、「男系」と呼ばれます。
「母親が天皇」であれば、当人が男性であれ女性であれ、「女系」と呼ばれます。
当人が「男系か女系か」という話は、当人が男性か女性かという話とは全く別の問題です。
日本には過去、8人10代の「女『性』天皇」がいらっしゃいました(一人が2回在位することがあったから人数よりも代数のほうが多い)。
そして過去、「女『系』天皇」は、一人もいらっしゃいませんでした。
日本の皇統は、苗字を受け継ぐこともせず、「血統」のみで2000年以上の歴史を築いてきたという事実があります。しかも「男系」の血統で。
今風に言えば、天皇陛下は神武天皇のY遺伝子をそのまま現代に伝えている、というわけです。
そして戦前まで11の家系が「宮家」として存在したのは、「神武天皇のY遺伝子を伝える血統バンク」としての意味合いがあったのです。
以上の内容に僕の「私見」は含まれていません。
明治時代、皇室典範で「天皇は男性のみ」と定められたのは、この「男系の維持」を確固としたものとするためでした。
なぜなら、男系の(つまり父親が天皇の)女性天皇に対し、「結婚するな」とか、「結婚したら譲位せよ」とは言い難い世の中になってきましたからね。