すが教(きょう)公式ブログ

博士(工学)。兵庫県尼崎市。武庫東小学校、武庫東中学校、尼崎北高校、関西大学、大阪大学大学院、豪州のシドニー大学に留学。国連英検B級。教員免許(中一種・高一種理科)。専門は量子化学・反応速度論。特許事務所、受験産業。応急手当普及員。

女性天皇と女系天皇は違う

女「性」天皇

女「系」天皇は、異なるものです。

 

「父親が天皇」であれば、当人が男性であれ女性であれ、「男系」と呼ばれます。

「母親が天皇」であれば、当人が男性であれ女性であれ、「女系」と呼ばれます。

 

当人が「男系か女系か」という話は、当人が男性か女性かという話とは全く別の問題です。

日本には過去、8人10代の「女『性』天皇」がいらっしゃいました(一人が2回在位することがあったから人数よりも代数のほうが多い)。

そして過去、「女『系』天皇」は、一人もいらっしゃいませんでした。

 

日本の皇統は、苗字を受け継ぐこともせず、「血統」のみで2000年以上の歴史を築いてきたという事実があります。しかも「男系」の血統で。

今風に言えば、天皇陛下神武天皇のY遺伝子をそのまま現代に伝えている、というわけです。

 

そして戦前まで11の家系が「宮家」として存在したのは、「神武天皇のY遺伝子を伝える血統バンク」としての意味合いがあったのです。

 

以上の内容に僕の「私見」は含まれていません。

明治時代、皇室典範で「天皇は男性のみ」と定められたのは、この「男系の維持」を確固としたものとするためでした。

なぜなら、男系の(つまり父親が天皇の)女性天皇に対し、「結婚するな」とか、「結婚したら譲位せよ」とは言い難い世の中になってきましたからね。